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フリッパーズ・ギター特集/影響を受けていた音楽(4/8)

[トーク] 山崎洋一郎(ROCKIN'ON)、中村貴子
[放送日] 1996.01.08
[放送局] NHK-FM
[番組名] フリッパーズ・ギター特集(4/8)



■第2のヒットと意気込んだ、『グルーヴ・チューブ』。

中村貴子「じゃあ、また続いて曲のほういきたいと思うんですけどれも。この曲も人気があって。『グルーヴ・チューブ』という曲なんですけども」

山崎洋一郎「そうですね」

貴子「好きな人が多いと」

山崎「ええ。これはビート的にもそのサウンドの作り方的にもすごく新しい、今までのネオアコって言われていたアコースティック・サウンドなんだけども、パンクっぽい、やけっぱち感覚でガシャガシャやって歌う、っていうスタイルからもうちょっと変わって、当時流行ってたそのマンチェスター・ムーヴメントとか、テクノとかハウスとかの方法論、サンプリングとかそういうものも含んで。これをシングルで出して『さあ第二のブレイクだ!』って結構本人たちは意気込んでたシングルなんですけど、そんなに大ヒットはしなかったんです(笑)」

貴子「しなかった(笑)」

山崎「でもこれは第二段階を叩きつけるシングルとして、僕なんかはすごいショックを受けましたけどもね」

貴子「じゃあ聴いていただきたいと思います。フリッパーズ・ギターで『グルーヴ・チューブ』」




■ああこの2人、もと同じバンドやってた。
 
貴子「フリッパーズ・ギターで『グルーヴ・チューブ』を聴いていただきました。この曲にリクエストをくれた○○という13歳の方なんですけども、」
ハガキ「私はオザケンとコーネリアスのファンで、2人を調べていくうちに2人がフリッパーズというバンドをやっていたということを知りました。そのとき私は、『私ってすごい?!』とか思ったのさ」

貴子「……とか書いてあるんですけども。すごくこれって分かるんですけど、年代的に……」

山崎「13歳ですからね」

貴子「うん。あたしたちでも、よく洋楽で例えば好きなギタリストでもそうですけど、何か音色が好きで全然知らないでこのバンドとかも好きだと『あ、参加してたの! 私の好きな誰々じゃん!』って分かった時に、『私の耳って結構イイんじゃない?!』って思ったりするじゃないですか」

山崎「ははは、ええ、ええ(笑)」

貴子「そういう意味で、本当に知らないでたどり着いたっていう」

山崎「あれですよね、こうやってフリッパーズ・ギターの曲を聴いてると、やっぱ今、小山田君がやっているのと小沢君がやってるのって全然違うと言えば違いますけど、やっぱり”匂い”って言うかそれは感じますよね。そのレベルの高さとか。あと何て言うか”かまし具合”というか、それは独特なものがあるなぁ、という。だから、要するに常に賛否両論を斬ることばっかりやってるんですよね、この人たちは」

貴子「うんうん」

山崎「うん、こうやって洋楽のパクリとか言われて。モロにネオアコの有名なバンドのねえ、それも超有名な曲からわざわざ引っ張ってきて、それでタイトルにそのバンド名を載っけちゃう、みたいなことをやってたわけで。そういうやりかた、半分あざ笑いがあって、半分何か挑戦的な態度みたいなもの、ってのは全然変わってないんですよね。だから、そういうところにピーンときた人ってのは『ああこの2人、もと同じバンドやってた』っていうの、凄い納得するって言うか、凄く分かると思いますね」

貴子「何か、歌詞1コやメロディー1コのことじゃなくってね、何か大きいところで分かるっていう」

山崎「うん、そうそうそうそう」

貴子「だから、そういう意味では『私ってすごい!?』って思ってもいいんじゃないかなって、偶然たどっていってね、こう思うんですけど」

山崎「はい」




■どんな音楽に影響を受けてきたのか。
 
貴子「やっぱりじゃあ、あのフリッパーズ・ギターが影響を受けてきたであろうというのは、どういう年代の、どういう音楽なんでしょうかね」

山崎「えっと、デビュー当時は、モロにそういう洋楽の”パンク”っていうのがまずあったんですけども、3コードのいわゆるパンクサウンドで、それまでにあった、いろんなジャンル、ハードロックとかプログレッシブロックとかフォークロックとかウエストコーストサウンドとか、いろいろあったロックの流れを、一回スリーコードのパンクサウンドで『ガーン!!』って木っ端微塵にした、っていう事件が'78ぐらいにあったんですよね」
 
貴子「うんうん」

山崎「で、そのあと、うるさいだけのパンクっていうのもワンパターンだから、ってことで、敢えて逆に静かなアコースティックサウンドをやり始めた人たちとか、そういうのがイギリスのほうで、特にインディーレーベルを中心に出てきた人たちがいて。まあ、バンド名で言うと、例えばアズテック・カメラとかヘアカット100とか、いろんなグループが出てきたんですよね。

インディーレーベル名で言うと、ラフトレードとかチェリーレッドとか、まあそのほか細かいレーベルがいっぱい出てきて、そういうのが結構マニアックに盛り上がった時期があるんですよ。”ネオアコ”って言うんですけど、それを称して」


貴子「ネオ・アコースティックでね」

山崎「そうそうそうそう」

貴子「一時、みんな『ネオアコ、ネオアコ』ってもうみんな言ってましたよね」

Aztec Camera - High Land, Hard Rain
Aztec Camera - High Land, Hard Rain
Haircut 100 - Pelican West
Haircut 100 - Pelican West
フリッパーズ元ネタ巡礼の第一歩にオススメの2枚。「Haircut 100 / Pelican West」には、「On Pleasure Bent」でカバーした「好き好きシャーツ」の原曲が入ってます。
山崎「 そうですね、うん。だから、洋楽ファンの人は『ネオアコ』って言えばすぐに分かってもらえるんですけど。なかなか、ちょっと分かりにくい部分もあったんですけど、彼らはモロにそこに影響を受けたというか、日本で初めてそういうところに100%行き着けることができたバンドという形で、デビュー当時はそういう見方でしたよね」

貴子「何かいま思い出してきた。その頃ってネオアコのイベントみたいなもの日本でもね、日本のバンドとかでもよくあって」

山崎「ありましたね」

貴子「例えば、高野寛さんと古賀森男さんだとフェビアンとか遊佐末森さんとか。あの人たちは自分たちは『違うよ』って言ってるにもかかわらず、そういうくくりでいろんな人たちが組み合わせで全国のコンサートみたいなものをやってたりとか、そういう特集でもよくあったりとかありましたね。今はもうそういうアコースティックどうのこうのって分けないですからね」

山崎「そうですね。ただ、まあ今出た名前、高野寛さんとか遊佐末森さんっていうのと彼ら、とはやっぱりむしろ全然逆のアプローチで。彼らってのは、そういう静かなアコースティックなサウンドっていうそのものの良さ、みたいなものを素直に表現してましたけど、フリッパーズ・ギターっていうのは、すごく屈折してましたよね。そういうアコースティック・サウンドだからこそ、逆にむき出しの自分の赤裸々な部分とか、極端に言っちゃうと、苛立った部分とか怒りみたいなものですら、そういうアコースティック・サウンドによって逆に効果を上げるって言うんですか、コントラスト? だから、地が白であれば黒が逆に目立つ、とか何かひとひねりあったのがフリッパーズ・ギターですよね」

貴子「うん、ひょっとしたら同じアーティストが好きだったのかもしれないですけど、どこの部分を取って……」

山崎「そうそうそうそう」

貴子「どう吸収して表していくか、っていうのが正反対、だったのかもしれないけど」

山崎「僕なんか、フリッパーズ・ギターのそういう見方のほうがより本質に近い、という気がしましたけどね」




■パーフリ(笑)
 
貴子「なるほど。じゃあ、また続いて曲のほうにいきたいと思います。これもたくさん来てる曲なんですけどもね、『カメラ!カメラ!カメラ!』ですねえ。茨城県の○○さんという方ねえ」

ハガキ「私にとってフリッパーズは、もうたぶんずっと切り離せないくらい大好きで永遠に憧れてしまうバンドなんです。ひねくれ者でオシャレでカッコよくて、それでいて余りにも天才的。解散後の2人ももちろん大好きだけど、あの頃のパーフリは……」

貴子「……”パーフリ”ってみんなは言っていたんですよね。縮めて逆になってるんですよね」

山崎「はい(笑)」

ハガキ「……10代から20代へ変化する今の私そのものなんです。初めてパーフリの曲でお気に入りになった曲です。ビデオクリップを初めて観たとき、2人の無表情な顔のなかに何だかとっても仲良しでイタズラっ子な子供の姿が頭に描き出されてきて、思わず顔がほほえんできてしまいました。もうあの2人が隣同士になることは一生ないのかな~?」

貴子「……って書いてありますけど。聴いてください。フリッパーズ・ギターで『カメラ!カメラ!カメラ!』」

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